こども達の生活時間の
ほとんどを過ごす園は
どうあるべきか。
私たちは一日一日を大切にし、
毎日の中に成長の喜びを
感じ取れる場所でありたいと
考えています。

0歳児・1歳児
個人差にあわせた保育
急速な発達が見られるこの年齢では、個人差が大きいのも特徴です。
園では、担当制(お子様の担当を決める方法)により、保護者と力をあわせ、責任持って保育に取り組み、十分に目と手の行き届いた保育を行います。気持ちの受容を大切にし、こどもにとってもより安心できる関係を築きます。
離乳食の開始と完了、トイレトレーニングの開始と、生活の基本的なことに発達が見られるこの時期には、保護者の方と相談・確認をしながら、家庭と一体となって連携の取れた援助を行います。励まし、褒め、時には気持ちを代弁しながら、自分でやろうとする気持ちを育んでいきます。
また、少しずつ友だちとの関りも始まります。おもちゃの取り合いもその一つ。「ありがとう」「ごめんね」をゆっくりと学んでいくよう、担任は表情、態度で温かに導きます。
0歳児・1歳児は、ゆったりと慣らし保育を進めたいと考えています。
また、無垢材の机や椅子、棚、そして床を使用し、こども達が直接触れる場所には、できるだけ自然で快適、かつ健康に良い環境を整えています。
食事は足が床に着くように一人ひとりに高さを合わせた椅子とマットを使います。足が着くことで噛むことに力が入りやすく、発達を促します。
保護者の方にとって子育ての不安が大きい時期でもあります。初めての園で戸惑われることもあるでしょう。保護者の方の気持ちに寄り添い、こどもの状態を見極めながら無理のない園生活のスタートが切れるよう配慮しています。

2歳児
生活習慣の獲得
少人数でのグループ活動で社会性と生活習慣の確立を図ります。
少人数の集団での体験を通して、少しずつ芽生える集団意識を育みながら、担任とも密接に関わっていきます。こども達一人ひとりの発達にあわせながら生活習慣の基本を身につけることを大きなテーマにします。
衣服の着脱、排せつ、箸による食事と、多くのことを身につける時期、吸収の速い時期でもあります。分かりやすく、適切な保育技術で確実な習得につなげていきます。
また、言葉による表現も発達する時期です。会話の楽しさを感じられるよう一人ひとりとの対話を大切にした保育を行います。
絵本の専門家による読み聞かせ会を始めます。
毎日の担任による読み聞かせに加え、専門家によるこの会をこども達は楽しみにすることでしょう。
また、リトミック(音楽にあわせたリズム運動)も2歳児から本格的にスタートします。0歳児のときから見聞きしてきた音楽と動きを、担任を手本に自ら真似て全身の動きを獲得していきます。運動能力を向上させながら音楽を耳で聞き、それを体で表現することで、集中力、反射、反応、反復による直感力、表現力、想像力を養い、人の話を耳で聞くトレーニングにもなります。

3・4・5歳児
「生活の時間」と「活動の時間」
人間関係の基礎づくり
新たに入園した1号認定児も加わり、社会性を育むため集団での生活が始まります。
「生活の時間」は、朝の会や食事といった日常生活の時間で、3・4・5歳児は縦割りと言われる年齢混合クラスで過ごします。
「活動の時間」は、内容により、縦割りの活動と年齢ごとの横割りの活動を組み合わせ、異年齢による刺激と年齢に合わせた課題に取り組みながら多様な経験をします。
また、教育・保育の柱として0歳児より取り組んできたモンテッソーリ教育と運動あそびを本格化させ、さらに心と体の成長を促します。

3歳児
こどもの気持ちを理解し受容することで、こどもの人間への信頼感を醸成するとともに、集団の中の一人ひとりを見逃さず、丁寧な対応を心がけます。
3歳児は、異年齢の生活の中で4・5歳児の動きを手本とし、憧れを持ちながら自ら動こうとする力を養います。
担任はきめ細やかに目と手を掛けながら、食事、排泄、睡眠など、基本生活が自立できるように促し、自らも動くことができるよう温かな声かけを大切にして活動をします。
また、個人から集団へと過渡期でもある3歳児は、周りの大人の行動や日常経験していることを「ごっこ遊び」の中に再現するなど、注意力や観察力が身につき心身ともに目覚ましく発育・発達します。友達と模倣遊びを楽しんだり、自分でやりたいことや表現したいことを表現できるように、一人ひとりの個性を受け止め、表現の楽しさ、他者の表現への理解を促します。
また、3歳児は基礎的な運動能力が備わってくる時期でもあるため、「活動の時間」の中で幼児体育の専門家による運動あそび教室を始めます。社会問題でもあるこどもの体力低下を防ぎ、「運動が好き、楽しい」経験を重ねていきます。この経験は将来にわたり有益なものとなるでしょう。

4・5歳児
社会生活に必要な基本的な能力を身につけるようになる4・5歳児は、前向きな気持ちで多様な経験を多く積むことが大切と考えています。
4・5歳児は、年少者のお手本としての自覚と自信を持つこと、そして年少者にいたわりや優しさの気持ちを持って接する心を育みます。
また、社会体験としての美術鑑賞や公共交通機関の利用、遠足前にはスーパーマーケットでおやつの買い物等、社会とつながる経験を多く積み、こども達にとって楽しさとともに成長を実感する体験を意識して計画します。
また、3歳未満児の時より取り組んできたモンテッソーリ教育や運動あそび、リトミック、絵本の読み聞かせなどを総合的に発展させて、一人ひとりが感じたこと、想像したことを運動会や生活発表会で表現することに取り組みます。
自分で考える、みんなと考える、そして話し合って決める、そういった社会性の基盤を培いながら、集団生活の中で起きる友達とのトラブルや変化を捉え、自分自身で考え行動できる「生きる力」を持ったこどもの育成を目指します。

総合的な経験の一つとして、食育にも取り組みます。
自分達で種や苗を植え、水をやり育てた野菜を収穫し、時には包丁も使い、計量器も使って調理し、自分達で食べる。そうやってできた料理をこども達が残すことはありません。匂いや感触、味、刃物や火の取り扱い、その過程では友達との役割分担やエプロンの着脱など多様な経験をします。その経験一つひとつが体の成長はもちろんのこと、心の成長に大きな役割を果たしていくでしょう。